マスタリング寝具

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はじめに

ここ2022年が始まってから数か月もの間、微弱な腰痛になやまされていた。
程度としては「全然歩いたり立ったりできる、でも生活の節々で少しピキっと鋭い痛みがくる感じ」というもの。
学生時代にスポーツでヘルニアをやっていたこともあって、再発を懸念していた。

しかしながら、さる2022年4月某日、ぎっくり腰になった。
それからのめぐるめく絶望の日々。幸いにも仕事はリモートワーク中心のため、さほど大きな支障は出なかった。(立ったり座ったりのワンアクションに1分くらいかかっていたが…)
ぎっくり腰やヘルニアというのは正直当事者にならないと理解できない部分が多い。
ここでぎっくり腰やヘルニアについては多くは語らないが、みな腰を痛めている人には優しくしてほしいと心から願っている。

本記事は筆者が寝具を買い替えたら腰の調子や睡眠が劇的に変わったということをただ書いただけの怪文書である。
そして本記事が腰痛に悩まされるITエンジニアの同胞のみならず、世界で腰痛に悩むものに向け、少しお高い寝具を買う一歩を踏み出すためのバイブルになることを願う。

アナライズ・腰痛

さて、ぎっくり腰が落ち着いた5月初頭から腰痛の根本的な原因の調査を開始した。
実は医学的には腰痛が発生する主な原因はよくわからないことが多いそうだ。
しかしながら、以下のような人間は腰痛になりやすいんじゃないかと私は考えている。

  • 運動不足
  • 座り仕事
  • 姿勢の悪さ

まさに職業エンジニアじゃん…。
ちなみに私は運動はきちんとしていたのにぎっくり腰になった。(ジムで週3~4くらいで筋トレしている)
となると座り仕事姿勢の悪さの2つが腰に対して大きなダメージを与えていそうである。

じゃあいい椅子を買うというアクションに流れるのは確定的に明らかな流れだろう。
しかし私はもうすでにそこそこいい椅子を使っているのでそんなことは関係なかった。(5万くらいの椅子)
椅子が自分の体に合っている/いないは重要だが、ちゃんと座ってなじむものを買ったため、問題はないと考えている。

次に姿勢だが、私は結構悪い部類に該当する。
私は身長が181cmあり、まず日常生活から姿勢が悪い。次に座っているときの姿勢も悪い。スマホもよく使うためストレートネック気味だともいわれている。
整体に行くたびに整体師の先生方に半ば説教じみたことを言われるが、ここ2年程で私の姿勢は悪化の一歩をたどっている。(絶対リモートワークが原因でしょ…。)

ただし、姿勢というものは一朝一夕では決して治るものではない。
そこで取り換えが効く椅子以外のデバイス群で腰痛の要因になっているものを探した。
そこで見つけたのが寝具だ。

私がつかっていた寝具は東京で一人暮らしを始めた際に買ったマットレスだ。

使っていたマットレス

かれこれ5年ほど使っており、価格は8000円程度であった。
私は堅めのマットレスが好きで、低反発のウレタンタイプのものを利用していた。

買った当初は程よい沈み込み・弾力性を兼ね備えていたが、さすがに5年も利用すると様々なところがくたびれてくる。
特に顕著になっていたのはウレタンが経年劣化で部分部分にへこたれており、マットレス自体に凹凸ができていることだった。
低反発マットレスは身体のアーチに沿ってうまく沈み込んでくれるのだが、上述のように凹凸ができると体の一部が変に浮いたままになったりすることで、その部位に負担をかけることになる。
様々な姿勢で寝てテストすると腰の部分がやたら浮いていることに気が付いた。

こんなものを使っていては腰へのダメージが加速する一方だということで、寝具(マットレス)を新たに購入することにした。

チョイス・寝具

さて、寝具を買うとなるとピンからキリまで様々なものが存在する。
そこで予算・寝具に求めるものの観点から調査をすることにした。

バジェット・寝具

予算はおおむね8万円以内ということにした。
私はロングスリーパーなこともあり、人生の1/4以上を過ごす場所に金をかけないのはさすがに勿体ない。
また、8万円という金額は、腰を痛めて病院や整体に通い同じ額を支払うよりも、いいマットレスを購入して毎日眠りにつくほうが圧倒的に価値があると考えている。
8万円というのは現在の貯金から無理なく出せる範囲から設定した。

リクワイアメント・寝具

寝具に求めるスペックだが、以下に記載するようなおおまかな指標を作ったうえで寝具を選定していった。

  • 予算内で購入できること
  • 固めの寝心地であること
  • 保証期間が5年以上であること
  • マットレスの重量が重すぎないこと
    • 一人で運搬できるのが望ましい
  • ショールームなどで実際に寝て確認できること

実際にショールームで寝転んで体験するのは重要な気がしている。
実際に一晩寝てみるのと寝転ぶだけではテスト環境として雲泥の差があるとは思うが、寝転ぶだけでも私と相性の悪いマットレスを候補からはじくことができるため、要件に加えている。

リコメンズ・寝具

そんなこんなで調査を進めているうちに友人から「このマットレスいいよー」とオススメを教えてもらった。
マニフレックスというメーカーのメッシュウィングというもの。

メッシュウィング

見てみると

  • コンパクトで折り畳み可能
  • コイルなしの高反発素材(固め)
  • 10年保証

というなかなかすばらしいスペック。

ネットでいろいろ調査してみると結構固めらしいが、かなり評判がいい。
なんでも「メッシュウィングエルゴトッパーの組み合わせが最高」と言っている人が多い。

エルゴトッパー

すごく興味がわいたのでショールームを探してみると表参道にあるとのこと。
すぐに来店予約を行い、試すことにした。

エクスペリエンス・寝具

到着後、アンケートを書いたあとにさっそく目当てのメッシュウィング+エルゴトッパーのコンボで横にさせてもらえることになった。

寝てみたとき、マジでこんな感じになった。

確かに少し硬めだが、エルゴトッパーのモチモチ感と合わさり絶妙な寝心地になっていた。
5分ほど同じ体制でいると、徐々にマットレスが身体に馴染む感覚を感じる。
正直ショールームで寝そうになるなどした。
語彙力がなくて申し訳ないが、「マジでいい」としか言えない体験だった。

結局その日は即決せず、パンフレットと割引クーポンを貰って退散。
ショールームのお姉さんの「6月から値上がりするんですよ~」という言葉を強くかみしめ、帰宅…。

パーチャス・寝具

ショールームに行ってから3日後、いろいろなメーカーのマットレスを見ていたが、マニフレックスのことが頭から離れない。もう恋なんだよな。

というわけでAmazonでポチってしまった。
ショールームでもらった割引券もあったが、割引適用後の値段と変わらないのと、保証もちゃんとAmazonで買っても使えること、翌日配送という誘惑に勝てなかった。

かっちった

my new gear…

マニフレックス・2週間後

メッシュウィング+エルゴトッパーを2週間使ってみた感想。

  • 寝つきがかなりよくなった。 朝起きた時の目覚めがかなり変わり、体力回復している感じがある。
  • 硬さはかなりちょうどいい。一晩メッシュウィングのみで寝てみたが、やはりエルゴトッパーとの組み合わせが至高。
    • 低反発とは感覚が違うが、身体のアーチにそってゆるーく沈み込んでくれる。
  • 腰痛はかなり軽減された。今までは寝具のせいで腰にスリップダメージが発生していたといえる。
  • エルゴトッパーは少しだけ寝るとき暑いかも。夏場はニトリの冷たいベットパッドを上に敷いてみる。
  • メッシュウィング自体は通気性がかなりいい。3日くらいマットレスを干さずに裏を見たらカバーに汗が染みていた。
    • 毎日起きてからマットレスを立てかけて干すようにしている。寝るときに湿った感じがなく、かなりいい。

結果として最高。
予算の8万円よりだいぶ安く済んだのも大きいが、寝具でここまで身体にいい変化があるとは思わなかった。
身体のパフォーマンスも上がり、いいことづくめになった。

おわりに

人生の1/4程度は基本的に皆寝て過ごすことになる。
その間、横になった身体を預ける寝具に対し、悪くない金額をかける価値は大いにあったと思っている。
腰の調子もよくなったのみならず、短時間の睡眠でもかなり体力が回復している気がするため、やはり寝つきはかなり良くなっている。

寝具選びは自身の身体との相性が一番重要だと考えている。
ネットのレビューや寝具ブランドの評価はあくまで参考までに、自身がこれだ!と思えるものを選定すべき。高いからミスりたくないよね。

また、値上がり前に買えたのもいい体験になった1つの理由かもしれない。

高級寝具

6月から値上げする、ということだったがメッシュウィング+エルゴトッパーのセットが5月の購入時点から13,000円くらい値上げしている。マジで購入したタイミングが最高に良かった。

本記事を書くにあたりもちろんマニフレックスからは1円も貰っていない。
この記事を読んだ皆、固めのマットレスが好きだったらぜひマニフレックスをショールームなどで試してほしい。

寝具を制すものが IT を制す──────腰痛エンジニア:xrzhev